税理士の選び方 | 税理士法人田子会計事務所のブログ

BLOG

ブログ

税理士の選び方

税理士の選び方

中小企業にとって税理士の選び方は重要です。なぜなら、長い付き合いになる事が多く、お金のことや色々なことを相談する一番身近な相手が税理士ということが多いからです。

ただ、なかなかどんな税理士を選んだらよいか分からない…という方も多いです。ここでは参考に税理士の選び方をお伝えします。

1.サービス内容

税理士は法律に沿って仕事をしています。なので、申告書を作るのは基本的にどの税理士でも大差はないかもしれませんが、毎月提供するサービスの内容は税理士、会計事務所により大幅に違います。

税法的なチェックは当然として、アドバイス的な内容があるかどうかは重要です。例えば、毎月お会いして損益をきちんと報告する、わかりやすい説明をしてくれる、などです。実はこれが重要です。

自社が求めるサービスを明確化して、そのサービスをその税理士さんが適正価格で提供してくれるか?をきちんと判断しましょう。

2.節税提案

税理士に期待するものの一つが「節税提案」かと思います。税理士によっては節税に積極的な税理士とそうでない税理士がいます。

節税についてしっかりと教えてくれる税理士を見極めるには、自分の業種においては、どのような節税があるのかを聞くようにしましょう。漠然とした回答しか返ってこない場合は、あまり節税アドバイスを期待できないケースが多いです。

節税は、基本的に前もって計画的に進めていくものです。きちんと相談できる税理士を選びましょう。

3.料金

以前は料金表を持たない税理士が多かったのが実情です。しかし、今は料金表がきちんとある税理士が増えてきています。税理士の料金は、訪問する頻度や記帳代行を付けるかなどのサービスや、会社の規模などにより異なってきます。なので、自社の状況を説明したうえで、税理士に料金表の提示をお願いし、自社だとどれくらいの料金になるかの見積書を出してもらうようにしましょう。

見積書を参考に、税理士と顧問契約を結ぶ前に明瞭な料金表と何のサービスをどのくらいやってくれるのかをはっきりとした説明を求めましょう。

4.決算対策や銀行対策

税理士に決算を依頼する企業様が多いですが、決算も事前に打ち合わせをして着地点を相談できる税理士がお勧めです。利益が出ていれば節税対策を、逆に赤字なら銀行対策や資金繰り対策などという形で、決算を一緒に作っていける姿勢のある税理士が理想的です。

そして、決算が終わったら早めに決算の報告や納付書を送ってくれる税理士であるかも重要です。忙しい時期に月末に慌てて決算書や納付書を渡されても困ります。

5.レスポンス

税理士に対する不満として多いものの一つが「レスポンスが遅い」ということです。例えば、税に関する質問を投げても、何日も返事が返ってこないということが頻繁に起こるのです。その原因は、サービス業としての認識が低い場合もあれば、スタッフ教育が出来ていない場合もあります。しかし、いずれにせよ、レスポンスが早いかどうか、事前に見極めることが重要です。

見積書が送られてくるスピードや面談日程を決めるスピードなどから推測するようにしましょう。

6.経理の合理化

税理士への依頼と密接にかかわってくるのが経理です。経理は中小企業の中でもブラックボックス化されているところが多いです。それゆえに、昔の非効率的な経理のまま、例えば手書きのまま等というところは少なくありません。今は経理を合理化できるツールがたくさんあります。単に税理士を変えるのでなく、経理も含めて効率化を検討できる税理士が理想です。

7.ワンストップ対応

会社を運営する上で、税金以外にも登記の手続きや、社会保険の手続きなどいろいろ出てきます。税理士はもちろん税理士の業務だけになりますが、その他の登記や社会保険の手続きも一緒に依頼できると会社の事務はとても楽になります。多くの税理士事務所は連携している司法書士や社会保険労務士がいます。税務以外もワンストップで頼めるかどうかも重要なポイントです。

また、金融機関からお金を借りる際も、お手伝いしてもらえるか、金融機関を紹介して貰えるのかも重要です。その辺も確認してみましょう