人件費
企業にとって大きいのが人件費。ここ数年は最低賃金も毎年上がっており、今年も上がる予定です。
人を雇えば必ずかかり、 コストダウンしづらい人件費。
人件費は従業員への給与だけではありません。
会社で人を雇おうとすれば、その人に給与を支払わなければなり ません。 「人件費」というと、単にこの給与だけを思い浮かべる人が多いの ですが、給与は人件費の一部です。
ほかに、どのようなものが人件費としてかかるか?
人件費=給与+社会保険✛交通費等
人件費以外にも、 従業員が使うパソコンや事務用品費、 さらには、机を 置くスペースにもコストがかかってきます。
このように、人を雇うとさまざまな経費が発生してくることを、まず理解 し、人を雇うためのコストをシビアに考えていく必要があります。
給与は簡単には下げられず、 最低賃金を守らなければならない 極端な話、家賃やそのほかの経費はいくらでも節約することが可能です
が、人件費だけは簡単にコストダウンを図れません。
すでに働いている従業員に支払っている給与が割高だと思っても、社長が 一方的にカットするわけにはいきません。 労働条件を変更するためには、従業員側の同意を得なければならないからです。
同意さえ得られれば給与のカットも可能ですが、そうなると従業員のモチ ベーションが下がって、会社を辞める人が出てくるかもしれません。往々に して、優秀な人から辞めていくので、取り返しのつかないことにもなりかねません。
新しく雇う従業員の給与をとことん低く抑えようと考えても、最低賃金法という法律によって、 地域別、 産業別に最低賃金が制約が決められているのです 。
正社員だけでなく、 アルバイトであれ、 パートタイマーであれ、この最低 賃金以上の時給や日給を支払わなくてはなりません。
今後もこの最低賃金が上がっていくと思われます。企業は最低賃金は当然守ったうえで、人件費を支払い利益を出していく必要があります。
今後の事業経営と人件費をよく検討しましょう。