試算表の見方 | 税理士法人田子会計事務所の税務会計講座

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試算表の見方

試算表は、企業の経営計画や予算策定、事業の進捗管理などに必要です。

具体的には、企業の収支やキャッシュフロー、利益などを詳細に分析し、将来の経営状況を予測するために使用されます。

また、予算と実績の比較によって、企業の経営方針を修正する作業にも役立てられます。

試算表は、企業経営に欠かせない基本的なツールの一つと言えます。

試算表を見るポイント

試算表を見る際には、以下のポイントに注目すると良いでしょう。

1. 売上高:過去数年の売上推移を確認し、今後の見込みも考慮して、今後1年以内の売上高を予測します。

2. 売上原価:商品やサービスを提供するために必要なコストを計算します。

3. 総販管費:売上にかかる経費を計算することで、直接原価と間接原価を算出できます。

4. 当期純利益:各項目を計算した後に求められる、今期の純利益を確認します。

5. 総資産:企業が保有する全ての資産を計算します。

6. 総負債:企業が負う債務の総額を計算します。

7. 総資本:企業の独自資本と借入資本の合計額を計算します。

以上のポイントを確認することで、企業の財務状況や今後の経営方針を把握することができます。

また、過去数年分の試算表を比較することで、業績の変化やトレンドを分析することもできます。

試算表を経営に活かすには?

試算表を経営に活かすためには、以下のような方法があります。

1. 試算表から企業の強み・課題を把握する
試算表を経常利益、営業利益、粗利益、売上高などの指標に基づいて分析し、企業の強みや課題を見つけることができます。それぞれの指標が過去数年間どのように推移してきたかを比較し、今後の見込みも加味しながら分析を行うことで、どの点が改善の余地があるのかが明確になります。

2. 試算表を基に予算を策定する
試算表の結果を基に、次年度の予算を策定することができます。売上高や利益など、実績をもとに予定を立てることで、経営計画の中長期的な具体的な目標を設定することができます。

3. 試算表から業績改善を目指す
試算表を分析して、売上高や利益が低下傾向にある場合には、それに対応した業績改善計画を立てることができます。例えば、販路拡大やコスト削減などの取り組みを実施することができます。

4. 決算書と照らし合わせる
試算表を作成した後に、実際に発生した収支を反映した決算書と比較することで、自社の予測精度を向上させることができます。その結果を反映させ、今後の予測をより正確なものにすることができます。