税務調査で調べられるもの | 税理士法人田子会計事務所のブログ

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税務調査で調べられるもの

秋は税務調査が多い季節です。コロナの影響もあり、前年、前前年と以前よりも税務調査も少なかったようです。今年は、例年通りの税務調査が行われつつあるようです。

税務調査ということ怖いイメージがあるかもしれませんが、調査なので怖いものでなく、申告したものとその原資帳票を確認する作業です。

税務調査で調べられることは?

売上・在庫の漏れ、不当な経費処理がないかなどが、調査の対象となります。

会社を経営していると、数年に一度税務調査が入ることがあります。 「何回やってもあれは本当にいやだね」と苦手にしている経営者は多いようです。 では、税務調査ではいったいどんなことが調べられるのでしょうか。 主なものをあげてみま しょう。

① 売上の漏れはないか?

売上をきちんと計上しているかは要チェック項目です。 期末の売上は計上漏れになるケース が多いので、特に入念にチェックされます。 また、小口の現金売上は比較的売上を落としやすいのでこれも注目されます。

②仕入、外注に関する項目

納品書、請求書、振込金受取書、領収書等を細かく確認され、売上との対応がチェックされます。
また、遠方の取引先については架空ではないかと、厳しくチェックされることもあります。

③ 在庫漏れはないか?

期末購入分の漏れがないかが調べられます。

また、評価減をした棚卸資産があれば、その評価の根拠、翌期に評価額以上で販売した実績がないか等もチェックされるので気をつけましょう。

④ 経費の計上が適切かどうか?

会議費、福利厚生費、諸会費、支払手数料などについては、接待交際費、給与などに計上されるべき金額が含まれていないかがチェックされます。

また、貸倒損失を計上している場合には、貸倒とすべき客観的条件を満たしているかという 部分が必ずチェックされます。 さらに、資産の除却損を計上している場合、廃棄等の証明を求められることがあります。

⑤代表者の給料、個人の確定申告書と生活のレベルはバランスがとれているか?

会社の帳簿上でも、個人の確定申告書でも、代表者の生活のレベルに見合う収入が確認され ないと、簿外の収入があるのではないかと疑いがかかることがあります。 代表者の生活レベルの目安として、乗っている自動車の車種などもチェックされます。

⑥簿外の預金口座はないか?

会社や代表者との取引が出てこない銀行のカレンダー、メモ帳があるとチェックされる危険

性大です。外の通帳等がないかを確認されることがあります。

動画でも解説してますので参考にしてください。