クラウド会計の勧め | 税理士法人田子会計事務所のブログ

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クラウド会計の勧め

最近、問い合わせが多いクラウド会計。クラウド会計も年々使い勝手がよくなっており、これからインボイス制度や電子帳簿保存法の改正などの対応に合わせてクラウド会計の導入を検討することもお勧めです。

クラウド会計とは?

クラウド会計ソフトとは、広い意味ではインターネット上のサーバーにデータを保存するクラウドサービスを使った会計ツールのことをいいます。

クラウド会計のメリット

1,一番はリアルタイムで経営が把握できることです。

クラウド会計では、基本的に、ネットバンキングやクレジットカードと同期させることで、今現在のお金の入金、支払いのなどの情報も把握できます。リアルタイムで売上や経費を見ることが出来ます。売上や経費の内容も把握できるので、今どれくらい利益が出ているか、どこに対して幾らの経費の支払いがあったのかなども瞬時に把握できます。

また経営で重要な入金管理として、どこから幾らの入金があったか、または入金が遅れているなども分かります。

リアルタイムで経営を把握することで、適切に迅速に経営判断が可能となります。

実際に弊社のお客様でクラウド会計を利用しているところは、前月の月次報告が翌月1日に出来るとういところもあります。

時代の変化が激しい今は、現在の経営状況を早めに理解することが大切です。

2,近年、ペーパーレス化を国が推進しており、ペーパーレス化にも対応できます。

会社にはたくさんの書類があります。請求書、領収書、給与明細などの紙の書類は量が多く、法人は10年の保存が必要などで、紙を保尊するコストや手間がたくさんあります。

クラウド会計を利用するとペーパーレス化が可能となります。例えば、クラウド会計上で請求書を作成、メールで送付したりすることで、請求書もペーパーレスになります。

領収書もスキャンや携帯電話で写真撮影して、アップロードすれば、一定の要件を満たせば、領収書等の破棄も可能となります。給与明細もメールで送信できます。

ペーパーレス化することで、手間を省けて、コスト削減にもつながります。

3,データ連携による経理の効率化

クラウド会計はデータ連携が簡単です。最近はインストール型の会計ソフトも、CSV掃き出しなどで取り込むことも可能ですが、クラウド会計の方が簡単にできます。

データ連携しますと、自動的に、日付、金額、相手先が入ってくるので、非常に便利であり、残高を合わせるなどの作業も減ります。

4,インボイス制度への対応が可能

インボイス対応するために、クラウド会計は適しています。

インボイス制度開始後は、請求書や領収書を、適格請求書か否か、消費税の税率が8%か10%かなど、種類が細かく多くなり、人の目で判断するのに時間と手間が増えると思います。クラウド会計ではこれらをある程度自動化して判断するようにシステムがバージョンアップされるようです。

インボイス制度開始後に多くはインボイス制度を良いチャンスと思います。

5,電子帳簿保存法の改正への対応

2024年1月から本格的に適用される電子帳簿保存法の改正の中で電子データの保存なども、クラウド会計上のファイルボックス、クラウドボックスなどを活用することで、簡単に適用が可能です。

6,自動バックアップ、バージョンアップ

インストール型のソフトだとたびたびバージョンアップが必要となります。

それに対してクラウド会計は自動的にバージョンアップとバックアップがされます。

7,スマホで利用可能

スマホから領収書管理~仕訳入力~確定申告書の出力まで完結させることが可能です。

クラウド会計のデメリット

1,ネット環境により動作が遅い

インストール型のソフトの方が軌道や動作が早いのが正直なところです。

2,初期設定に注意が必要

クラウド会計は会計初心者でも設定でき、運用できるように出来ています。

ただ、最初の設定を間違ると間違えたままそれが継続されてしまうことがあります。

初期設定が大切なので、専門家などにサポートしてもらう方が安心です。

クラウド会計の料金 

freeeの会計ソフトは、個人事業者から中規模事業者まで対応しており、個人事業者向けと法人向けの料金プランがあります。個人向けは月払い1,180円(年払い11,760円)から、法人向けは月払い2,380円(年払い23,760円)から利用できます。
マネーフォワードの会計ソフトは、個人事業者から法人まで様々なプランがあり、個人向けは月払い980円(年払い9,600円)から、法人向けは3,980円(35,760円)から利用できます。
それぞれ請求書の作成もついており、マネーフォワードは給与システムもついています。
料金は途中で変更もありますので、ご注意ください。

クラウド会計でお勧めのソフト

1、freee


freeeは借方・貸方など会計用語が出てこないため会計の知識が乏しくても利用しやすく、スマホアプリの操作性も抜群に良いです。反面、今までインストール型の会計ソフトを使用し経理の経験がある方は操作に戸惑う可能性があります。

2,マネーフォワード

マネーフォワードはデータ連携機能が優れています。幅広い金融機関の連携に対応しており、経理の経験がある方にも使いやすいインターフェースになっているので従来の会計ソフトからスムーズな移行が期待できます。

クラウド会計の初期設定

クラウド会計は初期設定が大切です。大まかな導入の流れは下記の通りです。

  1. アカウントの作成、利用申し込み
  2. 会社データの作成
  3. 初期設定 ①残高の登録等
  4. 初期設定 ②ネットバンキング、カード等の同期設定
  5. 初期設定 ③売上請求等、支払いの検討
  6. 初期設定 ④現金の管理方法の検討

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